口腔ケア マニュアル

◆口腔ケアの目的
口腔内に食べ物が残っているとどうなるでしょうか?
残渣物は栄養があります。また口腔内は適度な湿度と温度があるため細菌繁殖に適した場所です。
毎食後、口腔ケアをしていただく(介助する)ことで、以下のことができます。
・口腔内が綺麗になり、気分が爽快になります。
・口腔内が清潔になり、歯槽膿漏など口腔疾患の予防になります。
・血液循環や唾液の分泌を促進して、口腔内の自浄作用を活発にします。
・QOLの向上を促します。

◆口腔ケアの準備
口腔ケアを始めるに当たって、その人に合わせた道具を用意しましょう。
・歯ブラシ
薬局などに売っている普通の物でも構いませんが、介護用としてはブラシのやわらかいモノ・細いモノが適しています。

・コップ
プラスティック製で軽く、とってのついている物がいいです。

・ガーグルベース
洗面所で口腔ケアのできない人のために、うがいした水を受けるモノです。顔の形に
合わせてコッヘル(飯盒)型をしています。

・洗浄綿
使い道はいろいろなのですが、ここでは自分の唾液でむせてしまう人に使います。最後に口の中を拭いて余計な水分を取ります。

・トゥスエッチ
先にスポンジのついている物で、口腔の奥に残った食べ物を取り除くなど歯の裏側をきれいにする時に使います。主に歯ブラシが使えない方や総入れ歯の方に使います。

・歯間ブラシ
歯と歯の間に隙間のある方やモノが詰まっている時に使います。

◆口腔ケアの方法
・自力で行う
次にすることがわからなくなったときなど、上手に声掛けしながら歯磨きを促す。

・半介助
①周りの人が食事が終わっているか確認し、口腔ケアをする準備をする。
②うがいをしていただく。
③ガーグルベースをアゴの下に当てる。
④水を吐き出していただく。
⑤歯ブラシで歯を磨いていただく。(歯ブラシは鉛筆を持つ持ち方で、強くゴシゴシとしない。)
⑥磨き足りない時は介護者が声かけをして磨く。
⑦②③を繰り返す。

・全介助
①周りの人が食事が終わっているか確認し、口腔ケアをする準備をする。
②口を開けていただき、持参の歯ブラシで口腔の奥から残渣物を掬い取る。
(歯ブラシは鉛筆を持つ持ち方で、強くゴシゴシとしない。)
③汚れが取れにくいときは歯間ブラシを併用する。
④うがいをしていただく。
⑤ガーグルベースをアゴの下に当てる。
⑥水を吐き出していただく。
⑦④⑤を繰り返す。

感染症マニュアル

◆基礎知識

1.感染症とは
私たちの周りには、多種多様な微生物(細菌)が存在しています。中には、食品の腐敗や食中毒の原因になる微生物もいます。さらに、人体に悪影響を及ぼす微生物も存在します。このような病性微生物が体内に侵入し、定着した状態を「感染」と言います。感染してから症状が出現するまでの期間を「潜伏期間」と言い、感染しても症状の現れていない人を「保菌者(キャリア)」と言います。感染症とは、感染後、保菌者の体内で病性微生物が増殖することによって引き起こされる疾患を言います。通常は毒力が強いものや菌量が非常に増えて病原性が強くなった細菌が感染症の原因になります。しかし、抵抗力が非常に弱くなっている人の場合は、健康な人は感染症を起こさないような細菌(平素無害菌)でも感染してしまい、疾病を引き起こすこともあります。これを「日和見感染」と言います。

2.感染経路
細菌が人に感染する主な経路は、次の5つです。

①接触感染
肌から肌への直接接触や、汚染された寝具や衣類との接触により感染します。ヘルパーが
汚染された手指で利用者に接触(介護)すると感染を広げることになります。
(例) ・疥癬 ・MRSA ・緑膿菌 等

②飛沫感染
感染源である人が、咳やくしゃみ、会話をする時などに放出した飛沫を口や鼻から吸い込むことで感染します。飛沫は、通常保菌者の1~3m以内に飛ぶだけで、空気中に浮遊し続けることはありません。
(例) ・インフルエンザ ・普通感冒 ・マイコプラズマ肺炎 等

③空気感染
微生物を含んだ飛沫の水分が蒸発して小粒子となり、空気中に長時間浮遊している場合に、それを吸い込むことで空気感染が起こります。
(例) ・結核 ・はしか ・水ぼうそう 等

④物質媒介型感染
汚染された食べ物、水、排泄物などが口から体内に入る「経口感染」と、血液や体液が、
輸血、性交、傷口へ触れることで感染する「血液媒介型感染」があります。また、保菌者
の血液で汚染されたかみそりで指を切るなど、装置や器具などによって伝播し感染する
こともあります。
(例) ・食中毒 ・ウイルス性肝炎 等

⑤害虫媒介感染
蚊、ハエ、ねずみなどの害虫が媒介になり感染する感染症です。
(例) ・日本脳炎 ・マラリア 等

3.現場で見られる感染症
①疥癬
疥癬とは、疥癬虫(ヒゼンダニ)が皮膚の角質内に寄生することで起こる、かゆみの強い皮膚感染症です。感染後、約1ヶ月(7~30日)の潜伏期間を経て激しいかゆみが現れます。角質内に寄生した疥癬虫は約1ヶ月生存し、メスは角質層内にトンネルを作り卵を産み付けます。卵は2~3週間程度で成虫になり、また卵を産み付けます。疥癬虫は角質内では活発に活動しますが、人の皮膚から離れると24時間ほどで死滅します。

②MRSA
MRSAは、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌の略語であり、特殊な薬剤耐性機構を持つ黄色ブドウ球菌です。MRSAは、健康な人が感染しても症状は出ず、問題はありません。しかし、抵抗力の落ちた人がこの菌に侵されると、重い感染症を起こすことがあります。介護者の手洗いが不十分である場合に媒介者になる危険性が高い感染症です。

③結核
結核は、ヒト型結核菌が直接気道内に侵入し、主に肺を安住の場として住み着き、時として増殖し病的症状(または発病)を起こします。しかし、感染しても発病しないことが多く、直ちに発病につながることはまれです。感染後2週間~1ヶ月の潜伏期間を経て発病しますが、中には数十年経過してから発病することもあります。主要罹患臓器は肺ですが、骨、関節、腎臓、泌尿器、中枢神経系などにも病巣をつくることがある全身病で、消化器症状、全身倦怠感、体重減少などの症状が現れます。しかし、感染しても無症状である場合も多い感染症です。

④B型肝炎、C型肝炎
B型肝炎は、輸血、性交、針刺し事故、母子感染など、血液を介して感染します。成人して感染しても、急性肝炎となって治癒し、保菌者(キャリア)になることはほとんどありません。C型肝炎の感染力は、B型肝炎に比べると低いので性交や針刺し事故などでの感染はそれほど多くはありません。B型肝炎より症状も軽いのですが、感染すると慢性化して肝硬変、肝がんに移行する可能性が高いので注意が必要です。

⑤感染性胃腸炎(ノロウイルスなど)
感染性胃腸炎とは、ウイルスや細菌が原因となって下痢や腹痛などの症状を起こす病気の総称です。
ノロウイルスは、カキなどの2枚貝に多いウイルスで、冬季によく食中毒を引き起こします。大腸菌O-157は、牛などの動物の腸内に存在する細菌です。出血性の下痢と激しい腹痛が特徴です。いずれも、汚染された食品や飲料水を十分加熱せずに食べると感染します。また、感染した人の糞便、吐物、これらに汚染された器具や手を介して、人から人に感染します。ノロウイルスは、感染力が非常に強いため、家庭や施設で患者が発生すると集団発生を引き起こすことがあります。潜伏期間は1~2日で、通常3日以内に回復しますが、症状がなくなっても3~7日間ほど糞便中に排泄されるので、2次感染しないよう注意が必要です。

⑥インフルエンザ
インフルエンザの症状は、突然の高熱(39℃以上)、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などがあり、遅れて、咽頭痛、咳などの呼吸器症状が現れます。発熱は3~7日続き、重症化することがあります。乳幼児では、脳炎、脳症を起こすこともあります。また、集団感染など爆発的に流行します。流行期は12~3月で、ピークは1・2月です。一方、普通感冒(かぜ)は発熱(あまり高くない)、咳、くしゃみ、咽頭痛、水様の鼻水などが見られますが、症状は軽く、重症化することはほとんどありません。また、流行のピークはありません。

⑦水虫
水虫は、白癬菌が皮膚の角質層に住み着くことが原因で起こります。白癬菌は、角質の成分であるタンパク質(ケラチン)を溶かし、それを栄養源にして増殖します。特に、爪や毛はケラチンを豊富に含んでいるため、白癬菌が寄生しやすくなります。また、靴下や靴で覆われた足は、白癬菌の好む「暖かく湿気の多い環境」ですので感染しやすいと言えます。

◆感染予防対策の基本
1.標準予防対策(スタンダードプリコーション)
私たちは、すべての利用者について感染症の有無を知っているわけではありません。また、症状が現れない場合や利用者自身が感染に気付いていないこともあります。そのため、利用者が感染者(保菌者)か否かに関係なく、標準的に予防することが必要です。

①身だしなみ
手:爪の間、指輪や時計などは細菌の隠れ家になります。爪は短く切り、指輪や時計は外しておきましょう。

髪:長い髪は束ねておきましょう

足:床には多くの細菌が落ちています。必ず靴下を履きましょう。

使用物品:エプロン、手拭いやタオルなどは清潔なものを使用し、1件ごとに交換しましょう。できれば、靴下も交換してください。

②手洗いと消毒
サービス提供の前後に、手洗いを行い消毒します。身体介護や調理の前後はもちろん、掃除や洗濯など、作業ごとに手を洗い消毒します。血液、体液、排泄物、粘膜、傷のある皮膚などに接触した時は、すぐに洗い流して消毒してください。手洗いと消毒は感染予防の基本であり、感染経路を遮断する有効な手段です。正しい方法を覚えて、習慣付けてください。

③うがい
出勤時、勤務終了時、外から帰ってきた時にうがいを行います。また、咳のひどい利用者や、気管切開をしていて痰の多い利用者の介護をした時は、手洗いと共に必ずうがいをします。
1.コップ半分ぐらいの水を用意します。
2.1回目は、口に含んで少し強めにうがいします。
3.2・3回目は喉の奥まで届くよう、上を向いて15秒間うがいします。
  (紅茶や緑茶で行うと、殺菌効果が増すと言われています。)

④手袋の使用
利用者の湿性生体物質(血液や痰、唾液、粘膜などの体液、排泄物など)や、傷のある皮膚などへの接触が予測される場合は、必ず使い捨て手袋を装着し、使用後は、必ず手を洗います。また、介護者の皮膚に傷がある場合は、介護や調理時にも手袋を使用します。

⑤マスクの使用
密着して援助を行うことで、痰や唾液などが顔面に飛沫、または付着することが予測される時はマスクを着用します。

⑥予防着(割烹着)の使用
利用者の湿性生体物質などが身体に触れる可能性が高い援助を行う際は、予防着(割烹着)を着用します。サービス終了後はガウンテクニックを活用し、予防着をビニール袋に入れて持ち帰ります。

〈ガウンテクニックとは…〉
感染源である物品や人、空気に触れた被服の表面を不潔(菌に汚染されたもの)と考え、清潔な部位の汚染を防ぎ、なおかつ周りに菌を撒き散らさないようにする脱衣の技術です。予防着、使い捨て手袋、使い捨てマスク、スリッパを着用していた時の脱衣順は、以下のとおりです。ただし、手指の汚染が顕著な場合は、使い捨て手袋を新しい物に交換してから、以下の手順で脱衣します。

1.予防着
手首を返して予防着の袖口をつかみます。反対側の手で予防着の肩を持ち裏返しながら腕を抜きます。袖が完全に裏返ったら袖口を離し、手を抜きます。反対側の袖も同様に裏返したら、中表のまま丸めてビニール袋に入れます。

2.使い捨てマスク
皮膚に触れないように注意し、片手でマスクのゴムを持ちます。その際、菌を吸い込まないように注意し、そのままビニール袋に入れます。

3.スリッパ
清潔部位(靴下や皮膚)に触れないように注意して脱ぎます。そのままビニール袋に入れます。

4.使い捨て手袋
手を握ったまま反対の手で手袋の手首部分を持ち、裏返しながら外します。反対側も同様に外し、そのままビニール袋に入れます。手袋を外した後は必ず手を洗います。

2.感染予防に対するサービス提供者の心構え
①免疫力を低下させないように、日頃から健康管理に努め体力をつけておく。
②標準予防対策を理解し、適切に対応する。
③なぜ感染するのか(経路)、どうすれば感染しないのか(経路の遮断)を理解し、自らの身を守ると共に、ヘルパーが媒介者にならないよう注意する。
④自身の体調に気になる変化が見られる時は、サービス管理責任者に早めに報告する。
⑤感染者を過剰に防衛しない。利用者や家族に差別感や疎外感を与えることのないように、感染症について十分な説明を行い、理解を得るようにする。併せて、個人情報の保護、守秘義務を徹底する。
⑥医療機関や他機関と連絡を取り、連携しサービスに当たる。

◆感染症の発見と予防策のポイント
感染症の原因となるものに対する早期発見、早期対応は、感染症の蔓延を防ぎます。利用者の感染が疑われる時、ヘルパーは速やかにサービス提供責任者に報告する必要があります。現在の状況を利用者に説明し、医師の診察を受けるよう進めると共に、関係機関に連絡し、連携を図ります。
また、ヘルパーは過度に防衛せず、利用者の人権を尊重した態度で対応することが必要です。さらに、利用者の感染症が確認された時は、対策検討会議を開き対応を検討します。対策検討会議のメンバーは、管理者、サービス管理責任者、担当ヘルパーと必要に応じて主治医、看護師、保健師、他のサービス事業所担当者などで情報を共有し、対応の統一を図ります。

1.疥癬の発見と予防策のポイント
①発見のポイント
 特に夜間に顕著になる掻痒感があれば、次の症状がないか観察します。
・ 手首、手のひら、指と指の間の小水疱
・ 幅1ミリ、長さ数ミリの線上の隆起(疥癬トンネル)
・ 腹、腋の下、腕や太ももの内側など、柔らかい部分の小さな赤い発疹

②感染経路→接触感染
・ 人の肌から肌(手指)への直接接触により角質内に侵入します。
・ 衣類や寝具の共有など、間接接触によっても感染します。

③予防対策の基本
・ 接触前後の手洗い(毎回)
・ 使い捨て手袋の使用
・ 予防着(割烹着)の着用
・ かかとのあるスリッパの使用
・ 援助終了後の全身の洗浄
・ 援助時着用衣類の洗濯
掻痒感が強いので、傷を作らないよう利用者の爪は短く切っておきます。

2.MRSAの発見と予防策のポイント
①発見のポイント
寝たきり、免疫不全状態など、特に抵抗力が弱いと思われる利用者は、次の点に注意して観察します。
・ 持続する発熱
・ いつもと違う尿や褥瘡からの滲出液
・ いつもと違うせきや痰
・ 下痢

②感染経路→接触感染、飛沫感染
・ 汚染された部位や物に触れた手指による接触により感染します。
・ 痰に存在していると咳やくしゃみの飛沫を浴びることにより感染します。

③予防対策の基本
・ 接触前後の手洗い(毎回)
・ 使い捨て手袋の使用
・ 擦り込み式アルコールによる手指消毒
・ 咳、痰の多い利用者についてはマスクを使用
・ 援助終了後のうがい
・ 密着して介護をする時は、予防着を着用

3.結核の発見と予防策のポイント
①発見のポイント
結核の既往歴のある利用者は、再び発症する危険があるため、特に次の点に注意して観察します。
・2週間以上持続する、風邪に似た症状(咳、痰、発熱、胸痛、倦怠感など)
・血痰があれば要注意

②感染経路→空気感染、飛沫感染
・咳やくしゃみの飛沫や空気中に浮遊した菌を吸い込むことで体内に侵入し、肺に定着し、増殖します。

③予防対策の基本
・接触前後の手洗い、うがい(毎回)
・N-95(微粒子用)マスク使用
・使い捨て手袋の使用
・痰、鼻汁、唾液で汚染されたティッシュペーパーは、ビニール袋に入れてしっかり密閉(焼却が望ましい)
・窓を開放して換気

④その他の注意点
医療機関と連携を図り、適切に対応するために、排菌状態、程度、日常生活上の留意点(予防法)など、正確な情報を得る必要があります。サービスの継続、変更、休止の検討が必要な感染症です。
ヘルパーに類似症状がある時は、速やかに受診してください。無症状の場合もあります。早期発見のため、胸部X線検査を年1回受けてください。

4.B型肝炎・C型肝炎の発見と予防策のポイント
①発見のポイント
症状が急激に現れる場合と症状がはっきり現れないまま慢性化する場合がありますので、次の症状に注意しましょう
・倦怠感、食欲不振、嘔気などの風邪症状後の右上腹部痛、黄疸の出現、紅茶色の尿
②感染経路→血液媒介型感染
 輸血、針刺し事故、開放傷への付着などにより体内に侵入し、肝臓に定着します。
③予防対策の基本
・ 接触前後の手洗い(毎回)
・ 血液、尿便など、湿性生体物質を扱う時は、使い捨て手袋を使用します。
・ ヘルパーの手指に傷がある時は、使い捨て手袋を使用します。
④その他の注意点
傷のない正常な皮膚に付着しても感染することはありませんが、開放傷に血液が付着した時は(かみそりで傷を作った場合など)、すぐに血液をもみ出して洗い流した後、アルコール消毒を行います。そして、速やかにサービス管理責任者に報告してください。ヘルパーが保菌者で手指に傷がある時は、使い捨て手袋を使用してください。

5.感染症胃腸炎(ノロウイルスなど)の発見と予防策のポイント
①発見のポイント
感染性胃腸炎の代表とされるものに、ノロウイルスやO-157があります。「お腹にくる風邪」と間違いやすいため、次の点に注意して観察しましょう。
・ 吐き気、嘔吐
・ 下痢、腹痛
・ 発熱
・ 粘液便、血液の混ざった水様便

②感染経路→経口感染(まれに空気感染)
・ 汚染された食品や水の摂食
・ 感染者の便、吐物から手指を介して起こる2次感染

③予防対策の基本
・ 接触前後の手洗い(毎回)
・ 使い捨て手袋の使用
・ 予防着(割烹着)の着用
・ 使い捨てマスクの使用
・ 汚染場所の清拭(家庭用塩素系漂白剤の希釈液使用)
・ 糞便、吐物は、処理後ビニール袋に入れて密閉
・ 援助終了後は、洗顔とうがいを実施
④その他の注意点
ノロウイルスは少量の菌でも感染するため、2次感染を起こさないよう注意が必要です。下痢や嘔吐などの症状がなくなっても、3~7日間ほど糞便中に排泄されます。ホームヘルパーに類似症状がある時は、医師の診察を受け、症状が治まるまで訪問は控えてください。また、治癒後1週間は食品に触れるサービスは行わないようにスケジュールを調整します。

6.インフルエンザの発見と予防策のポイント
①発見のポイント
肺炎や脳炎、脳症など、重篤な合併症を起こすことがあるので、次の点に注意して早期発見に努めましょう。
・ 突然の高熱
・ 頭痛、関節痛、筋肉痛
・ 咽頭痛、咳

②感染経路→飛沫感染
感染者の鼻汁、咳、くしゃみなどの飛沫を吸い込むことで感染します。

③予防対策の基本
・ 接触前後の手洗い、うがい
・ 使い捨てマスクの使用
・ 痰、鼻汁、唾液に触れる時は使い捨て手袋使用

④その他の注意点
インフルエンザウイルスは乾燥した環境で活発に活動するので、日頃から湿度を保つよう環境整備する必要があります。予防には、予防接種が有効です。

7.水虫の発見と予防策のポイント
①発見のポイント
足だけではなく、手や顔、陰部、爪など、全身の症状を観察しましょう。
・ 足の裏、かかとの部分の角化
・ 激しいかゆみを伴う赤い小水疱
・ 白くボロボロ剥ける皮膚
・ 白く濁り変形した爪

②感染経路→接触感染
水虫患者が落とした皮膚の垢などが、他の人の皮膚に付着すると感染します。

③予防対策の基本
・ 接触前後の手洗い
・ 靴下の着用

④その他の注意点
浴室のバスマットやスリッパなどの湿った暖かい場所は注意が必要です。しかし、白癬菌の感染力はそれほど強力ではないので、皮膚に付着したからといってすぐに感染するものではありません(皮膚の表面に付着して12時間後くらいから徐々に進入しはじめるとの報告もあります)。

◆感染症別援助方法
1.疥癬感染者への対応
➊必要物品
・予防着              ・かかとのあるスリッパ
・使い捨て手袋           ・タオルまたはペーパータオル
・ゴミ袋(大小のビニール袋)    ・手洗い用石けん

➋実際の手順~直接利用者および寝具に触れる場合
予防着、ゴム手袋を身に着け、ヘルパーの素肌が直接利用者や寝具、衣類に触れないように準備します(利用者に対し、感染予防のための準備であることを説明します)。

〈入浴・清拭〉
①浴室に脱衣後の衣類を入れるゴミ袋を置いておきます。清潔な衣類、バスタオルをビニール袋に入れ、脱衣室に用意します。シーツもビニール袋に入れておきます。
②利用者を浴室(いす)に誘導し、寝具のシーツを除去します。直接ビニール袋に入れ(床に置かない)、汚染を予防します(ほこりを中に巻き込むように剥がし、撒き散らさない)。
③浴室で脱衣して、衣類は直接ビニール袋に入れます(新しいものと一緒にしない)。
④石けんを使用して全身を丁寧に洗い流します。
⑤入浴後(清拭後)、介助者は予防着のみ脱衣し、手袋ははめたまま医師の指示どおりに軟膏を塗布します。
⑥介護者は手袋を交換し、新しい衣類、シーツに交換します。
⑦汚染されたシーツ、衣類はビニール袋に入れて24時間以上密閉した後に洗濯するか、60度以上の湯に10分以上浸してから洗濯します(洗濯後、乾燥機を使用するのが望ましい)。
⑧浴室(バケツなどの使用物品も)は、洗剤を使用して普通に洗浄します。湯沸しがあれば50度以上の湯を最後にかけます。
⑨離床困難な利用者は清拭時にシーツ交換も行い、剥がれ落ちた疥癬虫および虫卵が再び皮膚に付着しないように留意します。

〈その他の介護〉
排泄介助、整容時は、ほこりを撒き散らさないように注意します。掻痒感が強いので利用者の爪は短くしておきます。おむつは、ビニール袋に入れて捨てます。トイレの便座は、毎回水拭きして、疥癬虫を除去します。くしや爪切りは、60度以上の湯に10分以上浸してから乾燥させます。

〈サービス終了後の手順〉
① スリッパ→予防着→使い捨て手袋の順で外し、使い捨てのものは小のビニール袋に入れます。その他のものは中表にして大のビニール袋に入れ密閉します。
② 手を洗います。

➌実際の手順~利用者に触れないサービスの場合
 サービスの内容により必要物品を選び、使用します。

2.MRSA感染者への対応
➊必要物品
・予防着              ・かかとのあるスリッパ
・使い捨て手袋           ・使い捨てマスク
・ゴミ袋(大小のビニール袋)    ・タオルまたはペーパータオル
・擦り込み式アルコール       ・手洗い用石けん
➋実際の手順~直接利用者および寝具に触れる場合
 予防着、使い捨て手袋(咳や痰の多い利用者については、マスクも着用)を身に着け、ヘルパーの素肌が直接利用者や寝具、衣類に触れないように準備します(利用者には、感染予防のための準備であることを説明します)。手を洗い、擦り込み式アルコールで手指消毒します。介護に必要なもの以外は、居室内に持ち込まないようにします。

〈汚染物の処理〉
① 便、尿など、水洗トイレに流せるものはそのまま流します。
② おむつやガーゼなどの汚染物は、ビニール袋に入れ密封して捨てます。

〈ベッドメーキング〉
 寝具は、できるだけ日光(紫外線)に当てて除菌します。布団は巻くようにして持ち、顔に触れないようにします。

〈サービス終了後の手順〉
①サービス終了後は、居室の出口でスリッパ→予防着→マスク→使い捨て手袋の順に外し、使い捨て のものは小のビニール袋に入れます。そのほかのものは、中表にして、大のビニール袋に入れて密封します。
② 手洗い、うがいをします。
③ 擦り込み式アルコールで、手指を消毒します。

3.結核感染者への対応
➊必要物品
・使い捨て手袋           ・N-95マスク
・タオルまたはペーパータオル    ・ゴミ袋(大小のビニール袋)
➋実際の手順
予防着、使い捨て手袋、N-95マスクを着用し、飛沫や浮遊した結核菌を浴びたり、吸い込んだりしないようにします。

居室内では、スリッパ、予防着、使い捨て手袋、マスクを身に着けます。使い捨て手袋は、一つの処理が終わるたびに交換し手を洗います。汚染された手で手すりや器具などを触らないように注意します。

〈汚染物の処理〉
痰や鼻水で汚染されたティッシュペーパーは、ゴム手袋を着用してビニール袋に入れ、密閉して捨てます。

〈サービス終了後の手順〉
①使い捨てのものは小のビニール袋に入れます。そのほかのものは、中表にして、大のビニール袋に入れて密閉します。
② 手洗い、うがいをします。

※活動性結核(結核菌を排出している、あるいは増殖し結核の症状が出ている状態)患者は、結核予防法による届け出、治療などが必要です。排菌が確認された場合の予防方法は、医師、保健師の指示に従ってください。

4.B型肝炎、C型肝炎などの血液媒介型感染症感染者への対応
 血液媒介型感染症は、通常の接触では感染する心配はありません。
➊必要物品
・使い捨て手袋
・手洗い用石けん
・擦り込み式アルコール

➋実際の手順
〈汚染物の処理〉
血液や尿便、嘔吐物を扱う時は使い捨て手袋を使用します。汚染された衣類は、家庭用塩素系漂白剤を薄めた液体に浸してから洗濯します。汚染物に接触した時はすぐに手を洗い、擦り込み式アルコールで消毒します。
 
5.感染性胃腸炎(ノロウイルスなど)感染者への対応
➊必要物品
・予防着              ・かかとのあるスリッパ
・使い捨て手袋           ・使い捨てマスク
・ゴミ袋(ビニール袋)       ・タオルまたはペーパータオル
・手洗い用石けん

➋実際の手順
〈嘔吐物の処理〉
①窓を開けるなど、換気をします。
②ビニール袋の口は開けておきます。嘔吐物を新聞や使い捨てタオルで覆い、静かに拭き取ります。さらに、50~100倍に薄めた家庭用塩素系漂白剤を染み込ませた布やペーパータオルで拭き取ります。使用した布などは、広げておいたビニール袋にすぐに入れ、密閉します。
③10分ほど時間を置いてから水拭きをします。密閉した袋を汚染されていないビニール袋に入れた後、裏返しながら脱いだ手袋も入れ、内側を触らないように密閉して捨てます。寝具やカーペットなど丸洗いできないものは、水拭きした後、スチームアイロンを当てて乾かします。
④手を洗います(蛇口の汚染に注意)。

〈汚染物の処理〉
①嘔吐物と同じように処理します。
②オムツやティッシュペーパーなどの汚染物は、ビニール袋に入れて密封して捨てます。オムツは、交換後に排泄物が付着しないように丸め、すぐにビニール袋に入れます。

〈洗濯〉
①汚染された衣類やシーツは、50~100倍に薄めた家庭用塩素系漂白剤に30分ほど漬け置きしてから、通常どおりに洗濯します。
②洗濯した(汚染されていない)シーツや衣類はビニール袋に入れるなど、浮遊したウイルスが付着しないようにします。

〈サービス終了後の手順〉
①使い捨てのものは小のビニール袋に入れます。そのほかのものは、中表にして、大のビニール袋に入れて密閉します。

②手洗い(手首まで)、うがいをします。蛇口は洗う前の手で触れているので、手と一緒に洗ってから締めると再汚染を防ぐことができます。

6.インフルエンザの感染者への対応
➊必要物品
・使い捨てマスク
・使い捨て手袋
➋実際の手順
①活動時や、利用者と接触したり近距離で会話したりする時は、使い捨てマスクを使用します。乾燥を防ぎ、換気を行います。
②痰や鼻水で汚染されたティッシュペーパーは、ゴム手袋を着用してビニール袋に入れ、密閉して捨てます。
③ 手洗い、うがいを励行しましょう。
※咳は1m、くしゃみは3m飛沫すると言われています。利用者にもマスクをするように勧めてください。

7.水虫の感染者への対応
➊白癬菌の種類、症状
疥癬やほかの皮膚疾患などでも、水虫に似た症状が出ることがあります。感染が疑わしい時は、皮膚科受診を勧めましょう。

〈足白癬〉
足の指の間や裏などで白癬菌が増殖して起こります。一般的に「水虫=足白癬」と思う人が多いように、患者の多い水虫です。
・趾間(しかん)型
足の指の間、特に密着して隙間の少ない薬指と小指の間に多く発症します。指の間の皮が湿って白くふやけたようになり、その皮を剥ぎ取ると滲出液がしみ出し、痛みを伴うことがあります。最も多い水虫ですが、慢性化するとあまり強い症状やかゆみが出ないので、放置している人も多くいます。
 
・水泡型
一般的に夏に多く見られるタイプです。土踏まずや足の外側のへりに、小さな赤い水泡ができ、激しいかゆみを伴います。水疱を破ると滲出液が出て、その後1週間くらいで白くカサカサに乾燥して皮膚がボロボロと剥けてきます。

・角化型
水虫が慢性化した状態ですかかとや足の裏の皮膚が厚くなった後、表面がザラザラになり皮が剥けてきます。かゆみは少なく、症状もあまり変化しません。 

〈手白癬〉
足と同様に小水疱ができることもあれば、手のひらが角化することもあります。手は外気に触れており、洗う機会も多いので発症しにくい部位ですが、麻痺などで指が開きにくいなど、指間や手のひらが蒸れやすい環境になると発症しやすくなります。

〈股部(こぶ)白癬〉
一般的に「いんきんたむし」と言われている水虫です。股の付け根に環状に盛り上がる赤い発疹ができ、強いかゆみを伴います。

〈体部(たいぶ)白癬〉
主に腕やお尻、腋下などのうぶ毛の生えている皮膚に発症する水虫で、一般的には「たむし」と言われています(股部は除く)。環状に盛り上がる赤い発疹ができ、激しいかゆみを伴います。

〈頭部白癬〉
白癬菌が毛髪に感染して発症する水虫で、主に子供がかかります。頭皮にカサカサの白い円形斑ができ、毛髪が抜け落ちます。

〈爪白癬〉
白癬菌が爪の中まで浸透して起こる水虫です。手足とも親指の爪に多く発症します。爪が変形したり、白くにごりボロボロに欠けたりします。また、肥厚変形が著明になると、爪を切ることが困難になる場合もあります。ほとんどが手白癬や足白癬を合併しています。

➋実際の手順
①靴下を着用し、床に落ちている白癬菌が直接皮膚に付着しないようにします。
②洗濯したものは十分に乾燥させます。バスマットやシーツなど、直接患部に触れるものは、こまめに洗濯します。
③入浴や清拭後は、患部をよく乾燥させます。腋下や胸、腹部のしわ、足の裏など、発症しやすい部位を観察し、病変がないかを確認します。
④入浴介助など、素足で援助を行った時は、足も石けんで洗います。
⑤手洗いを励行します。

事故発生時及び緊急時対応マニュアル

Ⅰ.基本的な考え方

事故発生時ならびに緊急時には適切な処置と調整、報告を行うことができるようこのマニュアルを作成する。また可能な限りその防止に努めるために、事故等の発生要因や対応、課題などについての報告および分析を行うものとする。

Ⅱ.事故発生の予防について

原則として、利用者の活動を不当に制限することなく、事故の発生を予防するために、下記の事項については、特に充分な理解と実践に努めることとする。
① 個々の利用者の健康状態や予測されるリスクについて
② 個々の利用者の通常の生活状況、行動様式について
③ 基本的に行う支援の内容・留意点について
④ 特に個別に行う支援の内容・留意点について
⑤ 充分なコミュニケーションと信頼関係の構築
⑥ 顔色や活力、熱感など一般的な観察
⑦ 支援者間の情報の共有と調整
⑧ 利用者の基本的な情報及び記録類の整備

Ⅲ.情報の収集と整理について

1.事故発生時及び緊急時、協力医療機関等への情報提供が円滑に行われるように適切な情報収集と整理を行っておくこととする。取り扱う情報の中には次の事項が必携されるものとし、個人情報の使用に関してはあらかじめ書面にて同意を得るものとする。
① 氏名,住所,緊急連絡先,家族構成などについて
② 病歴,既往歴,服薬や処置,その他の医療的情報について
③ 日常生活状況および支援の概要について
④ その他、医療提供上必要と思われる事項について
2.発生時の情報については、以下の要点に沿って整理する。
① 発生・発見の日時・場所、内容(病気か?怪我か?)
② 症状の概要(意識状態・呼吸・疼痛・出血などの部位と程度)
③ 発見後にとった処置・対処の概要
④ 医師などに指示を受けた場合は、その内容について

Ⅳ.緊急時の処置及び手当てについて

緊急を要する事態が発生した場合は、速やかに管理者に連絡をする。
尚、発生時の状態の把握及び留意する点については、以下の事項を参考とすること。
①意識状態(意識がない、反応が鈍い、呂律が回らないなど)
②呼吸状態(呼吸がない、窒息、呼吸が早い・遅い・弱いなど)
③誤飲異食(口内の異物の有無、飲食した物と量、時間経過など)
④転倒転落(出血・打撲の部位・程度、疼痛の有無、意識など)
⑤発 熱(体温、発汗の状態、下痢・嘔吐の有無など)
⑥嘔 吐(嘔吐物の色・形状・量、その他の訴え・症状など)
⑦吐血下血(色・量・回数、その他の訴え・症状など)
⑧頭 痛(激痛か? 嘔気・痺れ・麻痺・言語障害などの有無)
⑨胸 痛(激痛か? 脂汗・冷や汗、時間、脈拍の乱れなど)
⑩腹 痛(下痢・便秘の有無、排尿の状況、嘔気の有無など)
⑪熱 傷(熱傷の原因、部位・広さ・水疱の有無など)

Ⅴ.事故発生時及び緊急時の連絡・報告について

事故発生時及び緊急時の連絡・報告は、医療的処置に関する連絡・調整を優先するものとし、各部署・担当は円滑に連絡・報告を行う。また、判断や指示の内容等必要な事項については、速やかに管理者に報告するものとする。また、各責任は、通院治療が必要でないと思われる場合にあっても、医療的処置を施された(経過観察も含む)場合については、その概要を管理者・関係部署に文書又は口頭にて報告すること。

行方不明事故対応マニュアル

1 目的

利用者等の行方不明事故に即座に対応できるよう、行方不明事故対応マニュアルを策定する。

2 対応指針

(1) 利用者の行方不明事故について、ドリームケアデイサービスセンター茨木が中心になり、一般社団法人 泉友福祉会全体が、事前体制の確立並び緊急時及び事後の対応を適切に行うものとする。
(2) 緊急時においては、管理者が速やかに状況を把握するとともに一般社団法人 泉友福祉会 代表理事小泉信太郎に報告し、対応策を協議する。
(3) 解決に向けて多数の調整等が必要な場合には、代表理事を事務局長とし対応策について協議する。
(4) 他施設においても起こりうる事例については、原因究明後、各施設に対して発生防止に向けた注意喚起を行うものとする。

3 具体的対応

(1) 事前体制
次の事項等について周知徹底するとともに、行方不明事故が発生した場合に備え、連絡体制を日頃から点検しておく。
1 普段から利用者の行動傾向等を常時把握出来る体制整備に努めること。
2 事故の発生時に、必要な情報が、スタッフに迅速かつ的確に伝達できる体制を確立すること。
3 警察署、消防署、医療機関、茨木市障害福祉課との連携を密にし、事故発生の際の情報伝達や情報提供等が円滑に行える体制を確立すること。
④ 日頃から、地域住民等との連絡を密にし、事業所の状況や利用者の実態を認識してもらうよう努めるとともに、事故発生の際の対応が円滑に行えるよう、協力体制を確立すること。

(2) 緊急体制・事後体制
行方不明事故が発生した場合の対応方法については、下記のとおりとする。
・対応方法について(項目や実施順序は、調整するものとする。)
①管理者に状況を報告する。
②利用者の人数確認を行う。
③事業所スタッフが手分けして捜索する。
(事業所に1名待機)
④ 家族等、心当たりの所へ連絡し、所在を探索する。
⑤警察、消防署に通報し、捜索を依頼する。
茨木警察署TEL : 072-622-1234
茨木消防署TEL : 072-622-6955
⑥地域住民やボランティアに、捜査への協力要請を行う。
⑦障害福祉課に連絡する。
⑧地域基盤推進課に報告する。
⑨必要に応じて対策会議を開催し、対応について協議する。
⑩管理者等は、家族に謝罪するとともに、捜査に協力した地域住民・ボランティア等に対してお礼に伺う。
⑪原因を究明し、事故防止の徹底を図る。

4 原因究明と再発防止

(1) 原因の究明
・一般社団法人 泉友福祉会は、関係機関と連携のうえ、指導監査を実施する等により事故の原因究明を行う。
(2) 再発防止の指導
・一般社団法人 泉友福祉会は、当該事業所に対し、事故の再発防止のために必要な措置を講ずることを指導する。